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先日、東北から、半月板のオペをした後に、膝が曲がらなくなり、そしてランニングできなくなったという患者がきました。
もう手術から約3年経っているそうです。
このように、何年も困っている状態があり、そして九州、東北、北陸、関西など、遠方からラボに来てくれる患者さんは非常に多いんです。
そういった患者さんに、「思い切って来てみたけど、期待はずれだった」なんて、思われないよう、自分の培ったものをしっかり与えたいと私はいつも思っています。
この患者のように術後、長期間にわたり問題を生じている例は実は非常に多いんです。
しかも、この患者さんの場合、レントゲンやMRIでも原因は分からないと言われたようです
こうした画像で異常がなく、手術から長期間経過している患者は、医療者が「時間が経っているから、どうしようもない」といった態度で診ていることは少なくないと、私は感じています。
でも、 長く困っているからこそ、なぜ曲がらないのか、なぜ痛みがあるのかを追求することが大切だと思うんです。
まず曲がらなくなったということは、 屈曲を阻害している組織があります。
だから、私たちセラピストは、まずその組織を見つけることから始めなければなりません。
そして、走れないと言う事は、走っているときに何が痛いのか、その痛い組織を見つけなければなりません。
この患者の場合、屈曲時に痛みがあるのは、膝窩の内側でした。
そして、ふくらはぎの筋の上の方を滑走する施術をすると、その場で、ほぼフルレンジで曲がれました。
つまり、オペ後の腫脹に伴い、腓腹筋起始部が前側でくっついていたんです。
この患者のように、何年も曲がらなかった人も、このようにその場で曲がるようになる事はよくあるんです。
インソールを作成し、走らしてみると、「痛みないです。これなら走れそうです。」と、良い動きを作ることができました。
どうですか。
私たちのやるべき事はどこまでいっても同じです。
曲がらないなら、曲がりを阻害している組織があります。
痛みがあるなら、痛みをだしている組織があります。
だから、私たち医療者は、まずその組織を見つけることから始めなければなりません。
この、言われたら、当たり前のことを医療者が追求している姿勢が重要なのです。
映像でみたい方は、下記の映像でもご覧になれます。